名古屋、長崎に完敗で3連敗 保持率61%も決定力不足が浮き彫りに

クリップボードにメモを取る監督姿のサカ丸のイラスト

名古屋グランパスは12日、敵地で行われた明治安田J1リーグ第7節でV・ファーレン長崎に0-2で敗れ、リーグ戦は3連敗となった。明治安田J1百年構想リーグでは総合6位に入った名古屋だが、2026/27シーズンは開幕から7試合で2勝5敗と黒星が先行している。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督、通称「ミシャ」の下で形になり始めた保持型のスタイルは、結果に結びつかない局面を迎えている。

ペトロヴィッチ監督の就任後、名古屋は丁寧なビルドアップから前進し、多くの選手が攻撃に関与する「ミシャ式」へと転換した。長崎戦ではJリーグ公式サイトのデータでボール保持率61%を記録し、相手を大きく上回った。しかしシュート数は名古屋の11本に対して長崎が16本で、枠内シュートは2本対7本、データサイト『SofaScore』のゴール期待値(xG)も0.80対2.08と差がついた。

長崎はミドルサードで強くプレスをかけず、名古屋を自陣へ引き込んで人数をかけてゴール前を守った。中央を固め、縦パスをカウンターの標的とする相手に対し、名古屋は外へボールを動かす時間が増え、敵陣深くへ進入しても質の高いシュートを生み出せなかった。長崎は序盤を無失点で耐えると36分にPKで先制し、その後は名古屋陣内でプレーする時間も増やした。

名古屋は後半も決定機を作れず、長崎は57分にカウンターから追加点を奪って今季リーグ戦2勝目を挙げた。前節のFC町田ゼルビア戦も名古屋は保持率57%、クロス数26本を記録しながら、得点はオウンゴールによる1点のみで、カウンターを生かした町田に1-3で敗れている。複数人での崩しを重視する一方で、パスを重ねる間に好機を逃し、攻撃の出口がクロスに限られる傾向がある。直近3試合で1得点8失点という数字は、シュートで攻撃を完結できず、前がかりな陣形でボールを失ってカウンターを受ける攻守の悪循環を示している。百年構想リーグで一定の完成形を見せた「ミシャ式名古屋」は、実質的な2年目に正念場を迎え、ペトロヴィッチ監督に新たな答えが求められている。

サカ丸

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