フェネルバフチェで異例の混乱 カルタル監督がCL直後に辞任表明、会長は続投を宣言

記者会見で真剣に答える監督姿のサカ丸のイラスト

トルコのフェネルバフチェで異例の混乱が起きている。現地時間10日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第1節、ASローマ戦の終了後、イスマイル・カルタル監督が突如として辞任を表明した。だが、その直後にアジズ・ユルドゥルム会長が辞任を事実上拒否し、指揮官の続投を宣言する事態となった。

18年ぶりにCL本大会へ戻ったフェネルバフチェは、本拠地でローマと対戦した。チームは前半に先制を許したものの、アーチー・ブラウンのゴールで追いつき、試合は1-1の引き分けに終わった。フェネルバフチェはCL初戦で勝ち点1を手にしたが、試合後には結果以上に大きな騒動が広がった。

カルタル監督は試合後の記者会見で質問を受けることなく、いきなり辞任を表明した。「今回限りで退任する。今後、ここに戻ることはない」と強い言葉を残し、「クラブの未来のために、この決断をした」と説明した。一方で、辞任に至った具体的な理由については明かさなかった。

ユルドゥルム会長は、クラブ首脳陣もカルタル監督の辞任を事前に知らされていなかったと説明した。そのうえで「続けろと言った。それだけだ。我々は家族だ」「私が辞めるまで、ここを去ることはできない」と述べ、監督の退任を認めない姿勢を打ち出した。会長によると、ローマ戦の試合中にはスタンドからカルタル監督に向けてボトルが投げつけられる出来事があり、指揮官は強いショックを受けていたという。

辞任の背景にはサポーターとの関係悪化に加え、直近の成績不振も影響した可能性がある。フェネルバフチェは国内リーグ開幕4試合で2敗を喫して9位に位置し、直前のベシクタシュ戦もホームで1-2と敗れていた。カルタル監督への批判とプレッシャーが強まるなか、ブラウンもローマ戦後のインタビュー中にスタッフから辞任を聞かされ、「もう監督じゃないの?」「今言ったの?」「知らなかった」と驚きを示した。カルタル監督は「二度と戻らない」とも明言しており、クラブと指揮官がどのように決着をつけるのか注目される。

サカ丸

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