Jリーグ新競技規則でAPTが前年比2分超増加 JFA審判委が運用を検証

ミックスゾーンで取材に応じる選手姿のサカ丸のイラスト

日本サッカー協会(JFA)審判委員会は9日、都内でレフェリーブリーフィングを開催し、佐藤隆治JFA審判マネジャーがJリーグにおける新競技規則の運用状況を説明した。佐藤氏はアクチュアルプレーイングタイム(APT)が「現時点で去年と比べると2分以上長くなっている」と明かした。さらに「チームが協力をしてくれて、レフェリーがしっかり適切に対応してくれていることで良いゲームが生まれている」と総括した。

今季からは時間の浪費や試合テンポの乱れを防ぐため、スローイン、ゴールキック、負傷、交代に関する規則が改正された。再開を意図的に遅らせた場合は5秒のカウントダウンが行われ、超過すればスローインは相手ボール、ゴールキックは相手のCKとなる。負傷でプレーが止まるかドクターが入った選手は原則60秒間の一時退出となり、交代選手もボード表示後10秒以内に退出できなければ、交代出場者が再開後60秒を経過しアウトオブプレーになるまで待機する。

スローインでは、ヴィッセル神戸対FC東京の前半21分に神戸DFジエゴがロングスロー用にタオルでボールを拭いた場面が取り上げられた。佐藤氏は、通常なら再開できる時点で笛を吹くべきだとして、「タオルで拭けるだけの余裕がある。その時点でレフェリーは強く明確に(カウントを始める)笛を吹いて、あとは(タオルで拭くのを)やめるかを選手に委ねる」と説明した。FC東京対ジェフユナイテッド千葉の前半3分にも、千葉MF田中和樹がDFの上がりを待ってからボールを拾った事例があり、ボールを受け取った時点でカウントを始めるべきだったとして、今週のプロフェッショナルレフェリーキャンプで共有した。

負傷者の一時退出には、GKの負傷、味方同士の衝突、相手へのカード提示、PK獲得者がキッカーを務める場合などの例外がある。IFABは開幕直前、出血や頭部負傷の疑いで直ちに止まったケースでは一度退出を必須としつつ、準備が整えば大会判断で1分を待たず復帰できる回状を出し、Jリーグも採用した。V・ファーレン長崎対京都サンガF.C.前半2分で実例があり、東京ヴェルディ対鹿島アントラーズの前半アディショナルタイムにFWレオ・セアラが残った場面は、佐藤氏が「このシーンであれば外へ出さなければいけない」と指摘した。川崎フロンターレ対千葉の前半4分にはFWラザル・ロマニッチの診察でドクターの入場が遅れ、佐藤氏はクラブへ速やかな協力を求めた。

交代では、ガンバ大阪対浦和レッズの後半45分、1点リードのG大阪が2枚替えで両選手を走って退出させた事例を評価した。一方、横浜F・マリノス対ヴィッセル神戸の後半27分、MF三井寺眞とMF松村晃助の交代では、最後のボード表示から10秒を超えて三井寺が退出したため、三井寺に代わる選手は本来1分間待機すべきだった。佐藤氏は退出サイドが異なるなど確認の難しさを認めながら「改善する余地がある」とし、全体としては「スムーズにできている」と今後も適切な対応を続ける考えを示した。

サカ丸

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